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体内「抗酸化ネットワーク」の要
かつて抗酸化物質は、それぞれが独立して活性酸素と一騎討ちするものと思われてきたが、今では、いくつかの抗酸化物質がチームを組んで活性酸素と闘っていることが判明している。
これを「抗酸化ネットワーク」と呼んでいる。
単独で行動するのではなく、チームとして活性酸素と闘うという新しい知見である。
たとえば、ビタミンEが活性酸素を消去し、みずからは不活性になったとき、近くにいるビタミンCやコエンザイムQ10がビタミンEに電子を渡す。
こうしてビタミンEは、抗酸化物質としての活性を取りもどす。
抗酸化物質がチームを編成する目的は、貴重な抗酸化物質の損失を最小限に抑えることだ。
そのために、できるだけリサイクルしながら活性酸素と闘うのである。
これまでに知られている抗酸化物質は数百種類を超えるが、こうしたリサイクル能力に長けた抗酸化物質はごく少数にすぎない。
その代表が、ビタミンC、ビタミンE、コエンザイムQ10、グルタチオン、α−リポ酸の5種類である。
とりわけ、抗酸化ネットワークの「要」になるのがα−リポ酸で、ほかの4種類の抗酸化物質を再生することから「スーパー抗酸化物質」と賞賛されている。
また、α−リポ酸は分子のサイズが小さいので、血液 − 脳関門を自由に通り脳内に短時間で到達できる。
このため脳が活性酸素の攻撃にさらされるやいなや、脳内に入っていったα−リポ酸が活性酸素と闘うことで、神経細胞を守っている。
しかもα−リポ酸は、ほかの抗酸化物質とは異なり、水にも油にも溶ける両刀使いだ。
このため神経細胞内の水性と油性を問わず、必要とするすべての箇所で神経細胞を守るためにはたらくことができる。
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