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ガラナは運動能力を高める
カフェインは運動能力を高めることもわかっている。
だから、国際オリンピック委員会では、選手の1ミリリットルの尿中に12マイクログラム(1000分の12ミリグラム)以上のカフェインが検出されれば失格とする。
そうはいってもカフェインは、多くの飲食物に含まれている。
しかも、体重1キログラム当たり3〜6ミリグラムといった中程度の摂取でさえ、競技能力を高める。
だから、カフェインは合法的な「ドーピング剤」といえなくもない。
カフェインがどのように運動能力を高めるのか。
脳に効くのか、それとも身体に効くのか。
だが、カフェインは脳と骨格筋の両方に入っていくので、脳への効果を末梢神経系への効果から分けて議論することなどできるはずがない。
カフェインによる能力アップが、異なる競技でも確認されていることから、カフェインは異なるしくみで効果を発揮していると考えるのが妥当だろう。
このための3つの理論が提出されている。
最初の理論は、カフェインが脳を興奮させ、注意力や集中力を高める一方、疲労感を低下させるというもの。
カフェインは大脳に規定された心理的限界値を下げることによって筋肉運動をしやすくする。
2つめは、カフェインが筋収縮に欠かせないカルシウムやナトリウム−カリウムポンプのスピードを高めるというもの。
3つめの理論は、カフェインが糖類よりも脂肪の利用を高める「代謝仮説」と呼ばれるものである。
かいつまんでいうとこうなる。
カフェインによってアドレナリンのレベルが上がり、脂肪組織は、脂肪酸をそれまで以上に放出するようになる。
この遊離脂肪酸が燃焼されて、エネルギーとなる。
遊離脂肪酸が消費されると、脂肪代謝が進む一方で、糖類の代謝は低下する。
これによってグリコーゲンの枯渇が遅れるため、持久力がつく、と。
カフェインは、自転車競技者の持久力を高めることが報告されている。
カフェイン330ミリグラム(5ミリグラム/キログラム体重)を、競技のはじまる1時間前に摂取した選手は、最大酸素摂取量の80パーセントの速度でペダルを90分間こぎつづけた。
一方、カフェインを摂取しなかった選手は75分でバテた。
カフェインによって持続力が19パーセントもアップしたのだ。
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