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アメリカで大流行したクレアチン
クレアチン
主成分:クレアチン
○効能:瞬発力を高める
×副作用:胃腸の痛み、吐き気、下痢。大量摂取で腎臓障害
エフェドラとの併用は危険
錠剤やドリンクや粉末で筋肉を膨らませたり、身体をひきしめたり、競争に勝つことができたらどんなに楽だろう。
これを望むアメリカ人たちは、クレアチン、エフェドラ、アンドロステンジオンといった「スポーツ・サプリ」に大金を投じてきた。
その額は、毎年、日本円に換算して1400億円にも達する。
しかしこれらの「スポーツサプリ」を摂取している人は、実際は、医薬品メーカーの代わりにみずからの身体を使って、安全性の確認されていない薬物療法を試みているのである。
これまでに報告されたいくつかの信頼できる研究から判明したことは、これらのスポーツ・サプリには競技能力を向上させる効果がないか、あったとしても効果はほんのわずかである。
逆に、心配は確実に存在する。
これらの「スポーツサプリ」には、強力で、しかも人体に有害な物質が含まれているということだ。
まずは代表的な「クレアチン」から見ていこう。
アメフトの選手の人気NO.1
「瞬発力を高める」「脂肪の少ない筋肉質の身体をつくる」などと喧伝されて爆発的に売れているのが「クレアチン」だ。
クレアチンは、生体内では肝臓や腎臓、膵臓などで、アルギニン、グリシン、メチオニンという3種類のアミノ酸からつくられる。
ふだんは筋肉に蓄えられ、瞬間的な爆発力が必要なときに利用されるのである。
クレアチンの95パーセントは筋肉に存在し、そのなかの3分の1はクレアチンそのもの、残りの3分の2はエネルギー物質ATP(アデノシン三リン酸)からリン酸を受け取った「クレアチンリン酸」として存在している。
このクレアチンリン酸が、筋肉運動によってATPを使い果たした後に、ADP(アデノシン二リン酸)にリン酸を与え、すばやくATPにもどす。
そして再びATPが筋肉にエネルギーを供給し、筋肉が動く。
エネルギーを大量に消費する細胞は、ATPをつくるためにクレアチンリン酸を利用している。
このおかげでヒトは、無酸素状態でも約10秒間は激しい動きを維持できるのである。
アメリカンフットボールの選手にもっとも人気の高いサプリがクレアチンで、粉末やカプセルとして販売されている。
推奨されている用法・用量はこうだ。
まず1日20グラムのクレアチン摂取を5日間つづけ、その後、1日10グラムの摂取を維持する。
この用法・用量を厳格に守れば、筋肉中のクレアチンの貯蔵量を17〜22パーセント増やすことができる。
しかし、筋肉はクレアチンで飽和してしまうので、それ以上は、いくらサプリを摂取しても増えない。
クレアチンをサプリで摂取すると500〜2000グラム程度、体重が急速に増える。
この体重の増加は、筋肉に蓄積された水分によるものと理解されている。
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