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細胞膜を活性酸素から守る
ビタミンE
主成分:α−トコフェロール
○効能:心臓病予防、不妊症予防
×副作用:大きな副作用はない
厚生労働省が推奨する所要量は最低限の量
「がん、脳卒中、心臓病の予防」や「老化防止」などと騒がれ、好評を博しているのが「ビタミンE」である。
かつて、香具師によって街頭で売られていた「ガマの油」を連想されるといいだろう。
何にでもよく効く、と喧伝されるビタミンEの効果は本物なのだろうか。
ビタミンEは別名をトコフェロールという。
「トコ」は子供を産む、「フェレイン」は妊娠、「オール」はアルコールを意味する接尾語である。
トコフェロールとは「子どもを産ませるアルコール」という意味なのだ。
アルコールは水酸基(−OH)を持つ物質の総称で、数千種類ものアルコールが存在する。
だから、日本酒やワインの成分を特定するにはアルコールではなく、エタノール(またはエチルアルコール)と呼ばねばならない。
ビタミンEが不足すると不妊症になることがわかっている。
ビタミンEにはα、β、γ、∂など8種類もの仲間がいる。
このうち人体で重要な役割をはたしているのはα−トコフェロールのみであるから、これに絞って話を進める。
もともと「抗不妊ビタミン」として研究がはじまったビタミンEだが、最近では生体を活性酸素から守る「抗酸化物質」という点で注目を浴びている。
わたしたちは、栄養素を酸素で酸化することによってエネルギーを獲得して生きている。
この際に利用する酸素から活性酸素が発生する。
喫煙や空気汚染によっても活性酸素が発生する。
活性酸素は、細胞膜の主成分の脂肪を破壊してしまうので、これが脳の神経細胞で起これば、記憶力や判断力の低下は免れない。
脂溶性のビタミンEは細胞膜のなかに埋め込まれている。
ここがポイントだ。
このため、ビタミンEは細胞膜のなかに入ってきた活性酸素と刺し違えるのである。
水溶性の抗酸化物質では膜のなかに入ってきた活性酸素を撃退するのは無理なので、脂溶性の抗酸化物質ビタミンEの面目躍如というべきか。
これに加えてビタミンEは、活性酸素によるLDL(低比重リポタンパク質)の酸化も防いでいる。
LDLが酸化されることは大いに困る。
それは、酸化LDLの蓄積によって血管が詰まることが引き金となり、心臓発作や脳溢血の発症することが判明しているからだ。
ビタミンEが活性酸素と刺し違えるとき、ビタミンEの抗酸化能力は消失するが、ビタミンCやα−リポ酸が不活性化したビタミンEを再び活性型にもどしてくれる。
すばらしいチームワークである。
このため、抗酸化物質のビタミンC、ビタミンE、α−リポ酸は併用するのがよい。
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